介護職が仕事を辞めたいと感じる原因に、勤務時間の問題があげられます。私が勤めていた老人保健施設の場合も、勤務時間は悩みの種でした。平均的な一日のスケジュールをあげてみると……
朝9:00~ 出社
⇒と言っても朝のミーティングがあるので実際は8:00くらいには出勤している
昼12:00~13:00 お昼休み
⇒利用者を介助しながら一緒に食事をとるので、実際は休憩をとれた感じがしない
夕方18:00~ 終業
⇒一日の業務は一区切りのはずですが、記録や片付け・研修でほとんど毎日残業です。帰宅が22時を過ぎることも
介護職は人が相手なので、なかなかスケジュール通りに進まないのは事実です。ですが利用者に安らぎと癒しを与えるためにスタッフが無理をして身体的・精神的に参ってしまうのは、本末転倒というものではないでしょうか?
「仕事がつらい…」「本当にお給料に見合ってるの?」業務内容にネガティブな疑問を感じると、毎日の仕事にも迷いが生じやすくなってしまいます。
介護施設の仕事内容で負担に感じてしまうのは、以下のものがあげられます。
・夜勤ありの施設だと体力的にきつい
・重労働が多くて足腰には負担
・排泄介助に抵抗がある
・利用者と打ち解けられない
など、業務内容を重荷に感じている人は多いようです。私も同感な部分はいくつかあります。
お金をもらっている以上、少しくらいきつい業務があるのは当然と言えますが、人によって向き不向きがありますよね。仕事の負担は職場によっても環境は大きく変わるので、介護の仕事をする上で職場選びはとても重要な要素と言えます。
どの仕事でも共通する悩みかも知れませんが、職場の人間関係というのは仕事へのモチベーションを大きく左右させます。
介護職の中には、一緒に働いている看護師との人間関係に悩む人が多いようです。
介護スタッフと看護師の言い分は?
仕事内容自体が違うのですから、役割も仕事内容も大きく違います。介護スタッフには介護スタッフの、看護師には看護師の苦労があるのです。
看護師と介護スタッフ両方を経験した私としては、どちらの言い分もわかります。介護士のお悩みどころである人間関係は、一緒に働く看護師次第と言っても過言ではないようです。
介護と仕事働きながらの介護は、何かと制約が多いもの。どちらも頑張りすぎてクタクタになるのは避けたいですよね。よりよい介護を目指すには、介護休暇や短時間勤務など、会社の制度をうまく活用したいものです。
介護職が活躍する場所介護職のフィールドは介護施設にとどまらず、病院や在宅など、幅広い活躍をしています。それぞれの活躍場所ではどのような仕事をするのでしょうか。そして、どんな人にピッタリなのでしょうか。介護職の適材適所を見極めましょう。
介護職を辞めたい理由介護職は離職率の高さも指摘されています。勤務時間や仕事内容、人間関係など…介護職を取り巻く現状は厳しいようです。介護職の本音を聞くことで、介護業界全体が抱える問題を考えてみましょう。