介護休暇は、ご家族や病気や怪我で介護が必要になった場合、労働者が取得できるお休みのことです。
■取得できる条件って?
日々雇用を除く全ての労働者が介護休暇を取得できます。
(※日々雇用…1日~30日の期間で働く雇用形態)
ただし、契約期間が1年未満、1週間あたりの労働日数が2日以下など、取得できる対象から外れる場合もあります。
■介護休暇が取れる期間って?
被介護者一人につき最大3ヶ月取得が可能です。ただし、期間を過ぎても被介護者が介護状態であれば何度でも取得できます。
■介護休暇を取得している間のお給料はどうなるの?
それぞれの企業の判断にゆだねられるため、はっきりとした定めはありません。ですが、雇用保険に加入している場合は介護休業給付金が給付される場合があるので、ハローワークに確認をおこないましょう。
働く人にはライフスタイルや家庭環境、健康上の都合など、さまざまなバックグラウンドがあります。ただ社会保険や雇用契約の関係により、正社員として働くにはフルタイムでなければならない……。このような現状を変えるために、大手企業を中心に短時間勤務の制度が進んでいます。
例:在宅介護中のAさんの場合(勤務先……通販会社の事務。勤務時間は5時間、土日祝はお休み)
8:30 お母様のデイサービスの日。迎えの車に乗せて、見送ってから会社へ出発します。
10:00 始業。お昼休みはなし。デスクで軽くつまむ程度。
15:00 終業。お買い物を済ませて帰宅。
17:00 お母様がデイサービスから帰宅。今日は何があったか、お互いに楽しくお喋りしながら夕飯の準備
短時間勤務のメリットとは?
■企業にとってのメリット
・有能な人材を発見することができる
・正社員の定着率が上昇する
・採用や教育にかかるコストを削減できる
■働く人にとってのメリット
・育児や介護など、必要な時間を確保しながら働ける
・短時間勤務により集中して取り組むことで生産性が向上する
介護を考えている人にとっては、介護に充てる時間も、かける費用も確保したいですよね。介護をしながら働く人が増えている現状で、こういった短時間社員の制度は更に充足していくのではないでしょうか。
介護と仕事働きながらの介護は、何かと制約が多いもの。どちらも頑張りすぎてクタクタになるのは避けたいですよね。よりよい介護を目指すには、介護休暇や短時間勤務など、会社の制度をうまく活用したいものです。
介護職が活躍する場所介護職のフィールドは介護施設にとどまらず、病院や在宅など、幅広い活躍をしています。それぞれの活躍場所ではどのような仕事をするのでしょうか。そして、どんな人にピッタリなのでしょうか。介護職の適材適所を見極めましょう。
介護職を辞めたい理由介護職は離職率の高さも指摘されています。勤務時間や仕事内容、人間関係など…介護職を取り巻く現状は厳しいようです。介護職の本音を聞くことで、介護業界全体が抱える問題を考えてみましょう。